中国の投資誘致規模、昨年世界3位に

 世界各国の外国直接投資(FDI)誘致競争で、中国やインドなどアジア国家が主導権を握りつつある中、韓国は後れを取っている。中国の投資誘致規模は2007年時点で国別6位の835億ドル(現在のレートで約7兆6100億円、以下同じ)だったが、昨年は1083億ドル(約9兆8700億円)で3位に浮上した。同じ期間に、インドは20位(229億5000万ドル=約2兆900億円)から13位(415億ドル=約3兆7800億円)に躍進した。両国はいずれも巨大市場と豊富な労働力で、海外からの投資を引き寄せている。米国は3161億ドル(約28兆8100億円)で依然トップだが、中国が猛追している。

 韓国企業も対中投資を増やしている。サムスン電子は最近、2012年までに2兆6000億ウォン(約2000億円)を投じ、液晶パネル工場を建設すると発表した。LGディスプレーも2011年の操業開始を目標として、40億ドル(約3600億円)を投じ、液晶パネル工場を建設する計画だ。LG経済研究院の深佳・中国担当研究員は、「中国は選別的に適用してきた外資への優遇税率を、金融危機後は全面的に復活させ、各地方政府の優遇策も拡大した。中国は中央政府も地方政府も、外資誘致に全力を挙げている状況だ」と分析した。

 韓国は中国、インドなど新興開発国や先進国の陰に隠れ、外資誘致では劣勢に回っている。

 国連貿易開発会議(UNCTAD)が9月に発表した2009年の世界投資報告書によると、今年の全世界でのFDI規模は、昨年の1兆7000億ドル(約154兆9000億円)に遠く及ばない1兆2000億ドル(約109兆4000億円)と予想されている。回復は、1兆8000億ドル(約164兆円)が見込まれる2011年以降になる見通しだ。

 しかし、外資誘致面で韓国は相手にされないとの懸念が少なくない。UNCTADが金融以外の多国籍企業241社を対象に、2009−15年の優先投資先15カ国を調べたところ、韓国はランキングに含まれていなかった。アジアでは中国(1位)、インド(3位)、インドネシア(9位)、ベトナム(11位)、タイ(15位)の5カ国が含まれた。先進国は米国(2位)、英国(6位)、ドイツ(7位)、カナダ(10位)、フランス(14位)などとなっている。(朝鮮日報より)

中国現地商品の売買情報、多言語ネットの製作・宣伝情報の詳細につきましては、どうぞwww.sugoo.comまでご参考ください。